短編集 -3-dimensional-

□je suis aimee vingt
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今日は卒業してから乃木坂と音楽番組で共演出来る珍しい機会。




「まいや……っ…」




遠くで名と楽しげに話しているメンバーを発見して、自分の口角が無意識に上がるのを感じて走り出そうとした瞬間。




『卒業したメンバーとどんな顔して話せば良いか分からないんですよね』




以前、欅坂の理佐の話していた一言を思い出して足が止まった。



上がりかけていた手は中途半端になって下がっていく。



「自分で…決めたことや…」




視線を振れば見つけられる位置に居ても名は自分を探すことなくメンバーを誘導していく様子を見て乃木坂の西野七瀬は居ない。乃木坂に自分の居場所はないと実感して背を向けた。
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