賢者の石
□追想
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「おおかた、ヴォルデモートの放った呪いが何らかの影響を受け、そのせいで不完全な呪いになったと考えるのが妥当であろうな」
クリスティはあの日、10年前のハロウィンの日にヴォルデモートの呪いを受けたのだ。
「守れませんでした・・・・・」
手をふるふると震わせながらクリスティは呟く。
親友だった。
リリー・ポッターを守れず
自分だけのうのうと生き残り
何年も眠っていただなんて―――
その事実だけがクリスティを苦しめた。
気付くとダンブルドアが隣に静かに腰をおろし、そっとクリスティの肩に手をおいた。
「クリスティ、もう1度ホグワーツに入学せんかの?」
「・・・・・え?」