賢者の石

□追想
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太陽が真上に近付いたころ、手紙に記されたとおりダンブルドアがクリスティの部屋にやってきた。

丸いテーブルにはいつの間にかあたたかいお茶と、ちょっとしたお菓子が運ばれてきていた。
また屋敷しもべ妖精に頼んだのだろうか。



ダンブルドアはさらにひょいっと杖を振るい、テーブルの横にふかふかとした小ぶりのソファを出現させそこに座った。
クリスティも元からあった革張りのソファに腰をかけ、ほとんど手元のお茶が揺れるのを見ながらクリスティの記憶を話した。

クリスティとは違いダンブルドアはじっとクリスティの瞳をその半月形の眼鏡の奥から見つめていた。



観察されているようで何やら居心地が悪い。
ダンブルドアには数々の恩もあるし尊敬もしているが、クリスティはどうもダンブルドアに見つめられるのが苦手だった。

閉心術を使いたい気持ちでいっぱいだったがそうもいかない。




「ふむ」

あらかた、ハロウィンの日の話まで話し終えただろうか。
ゆったりとした髭を手で撫でながら何かを思案するかのようにダンブルドアは呟く。
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