賢者の石

□生き残った女の子
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結局、今考えてどうにかなる事はなにもないと言う結論にたどり着いたクリスティはそのまま眠ってしまった。




コツン!
コツン!!



何かがガラスを叩くような音でクリスティは再び目を覚ました。
丸い窓からは朝陽が差し込んでおり、その窓を外からふくろうが一生懸命くちばしで叩いていた。



ベッドから起き上がり窓を開けてやると、ふくろうは「やっと開けてくれた」とでも言いたそうに鳴きながら部屋の中へ入ってきた。
足に紙が巻きつけてある。



「ちょっと待ってね」

クリスティは優しくふくろうの足に巻きつけてあった羊皮紙を取り外した。
任務を終えたふくろうは満足げにひと鳴きすると、窓から勢いよく飛び去っていった。

その様子を見送ってから、クリスティは羊皮紙をくるくると広げて読む。

羊皮紙にはダンブルドアの名前と「昼前にはそちらに向かうのでその部屋にいるように」と言う指示が記されていた。



まだこの部屋から出てはいけないのか、とクリスティは若干うんざりしたがそれも仕方ないと諦めた。
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