賢者の石
□生き残った女の子
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「ホグワーツ?」
目をまん丸にして聞き返すクリスティに、ダンブルドアはまたもにっこりと笑い返す。
「あの私・・・すみませんまだ頭がハッキリしてなくて・・・」
そうじゃろうて、とダンブルドアはクリスティを落ち着かせようと背中に手をあて優しくさすってくれた。
「でもダンブルドア、私はゴドリックに・・・!」
そこまで声に出してクリスティはようやく思い出した。
自分は確かにゴドリックの谷にいたじゃないか。
親友のリリー達をヴォルデモートの手から守るために、ゴドリックの谷へ行きそこで―――
「ヴォルデモートに・・・私・・・」
「さよう、呪いをかけられたようじゃ」
「呪い・・・?」
死の呪文ではなく、呪いだったと言うのか。
いったい何の?と聞くとダンブルドアは笑いながら立ち上がり、部屋のすみにある洗面台の方へ歩いていった。
クリスティが、何がそんなに可笑しいのかといぶかしげにその様子を見ていると、ダンブルドアは洗面台から手鏡を持ち戻ってきた。
鏡?
クリスティが鏡を受け取り、覗く。
「なっ・・・・・・」
なによこれーーーーーーーーー!と静かな部屋にクリスティの悲鳴とも思える叫び声が響き渡った。