フィクション1

□誰かが創った私たち
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宿舎でメンバーは束の間の自由を楽しんでいた。

各自思い思いに過ごす中、ミナはソファーに座り映画を観ていた。




「 ミナぁ〜〜〜 」


少しだけ大きめの声で部屋から駆け寄ってきたのはナヨン。

ミナの膝上に向き合う形で跨がり座った。


ミナ 「 どうしt… 『 あんたが欲しい。 』 …ンッ 」


尋ね終わる隙も与えずキスをしてきた。

しかも唇に・・・。


ミナを呼ぶ大きめのな声にメンバー一同二人に注目していたが、正直この宿舎では “ 誰かが誰かにキスをしてる ” なんて、そうそう珍しい事ではないのだ。


「 あ〜 はい はい 」みたいな塩対応で二人を見届けるメンバー…。


そう、“ 触れるだけのキス ” なら珍しくはないのだが・・・



ぎっちり首を捕まえたナヨンのキスは瞬時に度を越し、流し見ていたメンバー達にもはっきり舌が確認できる…。


ミナ 「 ……ン はっ…… オンニっ…… ダメっ…/// 」


ダメじゃないけどダメなの・・・
ドクンッと一気に高鳴る鼓動。


耳から首まで真っ赤にしたミナがナヨンの肩を弱く押し返す…。


全然関係ない感じで求め続けるナヨンの舌は、ミナの舌を掬い上げジュパジュパとしゃぶり始めた。


堪らずミナの甘い吐息がリビング中に漂う……。





ジョンヨン 「 やぁ! オンニ!! いい加減にして!! /// 」




渋々ミナの口元の乱れを綺麗にするかのごとく唇を吸い上げるナヨン。




ナヨン 「 分かったわよぉ。…ブツブツ… ミナ♪ お部屋行こう! 」


膝から降りたナヨンがメンバーへ振り返ると、全員真っ赤な顔してこちらを見ていた。


ナヨン 「 ㅋㅋㅋㅋ あんた達、顔真っ赤っ!ㅋㅋㅋ 」

なんていたずらに笑い飛ばす。



ジヒョ 「 オンニがバカなことしてるからでしょぉ!! 恥ずかしい!!/// 」




恥ずかしさで顔をあげられないミナは、おとなしくナヨンに腕を引かれて部屋へ消えてった。










部屋の扉を閉めた瞬間、ミナは大きくため息をついた。


ミナ 「 もうっ// オンニっ、あんまりドキドキさせないでっ/// 」


ナヨン 「 あぁ〜 可愛い 」


なんて大事に両腕でミナを包むナヨンに怒って見せたものの、身体は既にうずき、熱くジンジンしていた…。



ミナ 「 恥ずかしかったんだよっ///!! 」

また顔を赤らめて再度怒ってみせる。



ナヨン 「 照れてる顔 好き。 ホントかわいい。」

そっと顔が寄せられ、また軽く唇が重なる。



ミナ ( ナヨンさん…もうドキドキが苦しいよ…… これ、どうにかして!!/// )






ベッドに座りながら尋ねる。


ミナ 「 で… さっきのはどうしちゃったの?? 」




オンニの説明によると、部屋でスマホを眺めていたら偶然とある小説をみつけたと…。


ファンによるオリジナルの小説で、内容は……

オンニと私が…

お付き合いをしている設定で……


その……


二人がえっちな事をしていて………


その中の私が可愛かったから…堪らずソファーに居る私に駆けつけた、と……。




事の経緯を聞いたミナの顔はまたも真っ赤。



ナヨン 「 小説のあんたが可愛いかったから本物が欲しくなったのっ!! /// 」

堪らず照れるナヨン。



ミナ 「 オンニのえっち///ㅋㅋㅋ そんな小説読まないでよぉ。」



ナヨン 「 だってビックリしたのよ。 他所にバレてるのかと思って。 」



ミナ 「 オンニが外で変なことしなければバレない 。」



ナヨン 「 もう!何よそれ〜!! 」


ミナ 「 ㅋㅋㅋㅋ だって本当の事だもん! 」



得意気なミナの顔にナヨンは『くすぐりの刑』を決めた。



ミナ 「 ㅋㅋㅋ やめてっ ㅋㅋ やめてオンニっ ㅋㅋㅋ 分かったってばㅋㅋ」



ベッドに笑い崩れたミナの上へ覆い被さるナヨン。




ナヨン 「 だからあんたが欲しいの……。 好きよ、ミナ。」



寄せられる唇を迎えにいってキスをしたミナは「へへっ」と小さく笑った。






ミナ 「 小説の中の私はエッチだった? 」



脱がされる服に何の抵抗も見せずミナが尋ねる。



ナヨン 「 ん〜 ……しおらしかった。 」




ミナ 「 本物の私はどう? もうしおらしさもなくて可愛くない?! 小説の私の方が好き?? 」


ナヨン 「 バカなこと言わないで……… 」

ミナの胸を優しく舐め上げる。



ミナ 「 ……ンッ ……… ナヨンさん… 小説の私に浮気しないでね…。…っあん 」



ナヨン 「 何それ// かわいい。」




ミナ 「 だって。 ナヨンさんがよそ見するの嫌っ…。」



ナヨン ( よそ見なんてできる訳ないじゃない。 あんたが「ジョンヨンさん」って呼ぶのに嫉妬して「ナヨンさん」って呼ばせてる私よ?! )



ナヨン 「 ミナ……… 私こんなにあんたに夢中なのにぃ……。」



ミナ 「 …あん…… きてっ… ナヨンさん…… 」



ミナに手を掴まれ、とろとろのそこへ導かれるとナヨンも一気にのぼせ上がった。




ナヨン 「 もうこんなにぐしょぐしょなの?! 」



ミナ 「 ////…だって… みんなの前であんなキスされたら… ドキドキしちゃって……。」

「 ナヨンさんが私のエッチな小説読んでたなんて……

なんだかずっと前から犯されてた気がしちゃって……

それで…

欲しく なっちゃって……/// 」



ナヨン 「 はぁんっ/// あんたマジでヤバい// 覚悟して。」




手っ取り早く蜜を指に絡め、
ほぐす余裕もなく一気に長い指を押し込め・・・

押し込めようとしたら・・・ミナに手を掴まれて止められた・・・。




ナヨン 「 ???! えっ?! 」



ミナ 「 イヤ……。 」



ナヨン 「 っえ?! したいんじゃ…… ないの?? はっ?? 」





ミナ 「 違うの。 ……どうせそのミナは恥ずかしがりながらオンニの好きなようにされてたんでしょ?! オンニの求めるままのその私にキュンキュンしてたんでしょ?! 」

「 ソレ、私やないもん! そんな誰かの影に ナヨンさんを寝盗られたくない >< 」



ナヨン 「 ……ミナ… 」

( ちょっと待って/// あんたどこまで私を虜にさせる気?! ほんっっとに可愛過ぎ >< )



ミナ 「 今日はそんなエッチしない…。 誰にもナヨンさんを渡さない! 」


妖艶な瞳の中に何か強いものが光った気がした。




捕まったままのナヨンの手は裏返された。


手の甲がソレに触れるか触れないかのところで自ら腰を揺らし始める・・・。


時折強めにソレが当たって汚れる甲に、声が漏れてしまうのは不覚にもナヨンの方だった。


ナヨン 「 …あっ…… ミナ…… もう濡れてるのに…… 」



手の甲にねっとりそこを押し付け
せつなく顔を歪めたミナが吐息を漏らす

「 …はぅっ、、 、気持ち いぃ …… 」


その姿に 頭の中が何か パンクしそうになる・・・。


ナヨン 「 …あぁっ…… ミナっ
ダメだって… っ!! 」




掴んだ甲を押し付けたままゆっくりスライドさせ、中指を伝い、第二関節を越えるところでビクンッと腰が跳ねた。


ミナ 「 っあ!!!! 」



まるでイイところを見つけた様に
第二関節を何度も何度も往復して快感に揺れる蕾・・・


ミナ 「 …あぁぁぁ…… っん、 ナヨンさんっ …きもち… 気持ちいいのっ… 」



顔を赤く染め熱く息を荒げナヨンの腰も無意識に揺れ始めていた………。



生唾を飲むナヨンにミナが問う、

「 …っん…… ナヨンさんっ… わたっ……しっ…… 」


キスを落として言葉の続きをねだるナヨン

「 …んっ…… んぁ… なにっ…?? 」





ミナ 「 ……私が ほし……っい…?? 」



ナヨン 「 //// もう! どこまで私を煽る気よ?! 」

「 …限っっ界よ……/// ちゃんと触りたくて堪んない >< 」

「 挿れたい…。 あんたをイかせたいっっ…… 」



瞬間、熱い中心からどっと溢れるのを互いに感じた。





「 !!!! ナヨンさんっ 挿れてぇっ!! 」

背中にグッと腕をまわし抱きつく。




トリップしたナヨンは一気にミナの奥を突き上げ、欲望の全てを天井にぶつける。


自ら脚を曲げ抱え、だらしなく歪めた顔で喘ぎ叫ぶミナ。



限界に焦らされてた二人は
火傷するほど熱く一瞬にして果てた。







息も整わないうちにナヨンが呟く

「 ミナのいじわる……… 」


ミナ 「 ㅋㅋㅋㅋ ソレ普通 私が言うやつじゃない?! ㅋㅋㅋ 」




ミナ 「・・・ナヨンさん…? ちゃんと私が好き?? 」



ナヨン 「 ////・・・当たり前じゃない・・・ 本物のあんたじゃなきゃ……。」



ミナ 「 じゃあ、アレ言って……。」



ナヨン 「 //// ・・・・ あんたに夢中なんだってば…/// 」







ちゅっ。











end.

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