フィクション1
□乙女ジョンヨンのやきもち
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「ただいま〜」 とジョンヨンが宿舎に帰って来た。
時々思い出した時に『ただいま』を言ってくれるようになったジョンヨン…。
リビングに入ったジョンヨンの目に映ったのは・・・
ソファーに座るミナと、ミナの膝枕で眠りに落ちてるモモの姿…。
一瞬にしてジョンヨンの顔色が変わり、何も言わずに自分の部屋へ消えて行った・・・。
「 モモりん! モモりん! 起きて‼ ヤバいやつだって! ジョンヨンさん何か勘違いして怒ってるって。」
ガバッとモモが飛び起き、色んな物にぶつかりながらジョンヨンがいる部屋へ消えていった・・・。
ー ー ー ー ー ー
「 …ジョンヨンおかえり。 …あんな……ちゃうねんて… 」
「・・・」
「 めっちゃ耳が痒くて…そんでみーたんに耳かき頼んだだけやねん。 …そんで、知らんうちに寝ててん…。」
「 ジョンヨンがおったら絶対ジョンヨンに頼んでたし。つーかホンマはジョンヨンが良かってん…。なぁ?! 」
と、顔色を伺いながらそろりそろりとベッドに座るジョンヨンの膝の上に抱きつき、膝枕と収まった・・・。
ジョンヨン 「なんでミナなの??」
「いや、みーたん細かい事テキトーしないでやってくれるし……。」
「 ?! 私の方が几帳面にやるよぉ⁉」
「それは重々分かってます!」
「じゃあ私が帰るまで待っていればいいじゃん?! 」
「だってめっちゃ緊急事態やってん ; 死にそうなくらい痒かってん…。それでみーたんがちょうど居たから……」
「だいたい何で『ミナ』じゃなくて『みーたん』なの?! みーたん みーたん ムカつく! 」
「無茶言いなぁ〜;; 特別な意味なんか無いってぇ;; モモはジョンヨンが好き! 好き、 好き、 好き! サランヘなのぉ‼ 」
「 ・・・ 」
ふて腐れ顔が解けないジョンヨン
「 なぁ〜 ジョンヨンて〜 ごめんて〜 」
困った眉毛のくりくりお目めがずーっと真っ直ぐにこちらを見上げてる・・・。
「その顔 ズルい・・・ ///// 」
「 ‼ かわいい? 」
「 可愛いよ。 」
「 まだ怒ってる?? 」
「 ・・・もう怒ってない…。」
そうモモの頭を優しく撫ではじめる。
ジョンヨンのもう片方の手と指を絡め、モモは自分の胸の上へ乗せた。
「 みんな大事だけどジョンヨンは特別やねん。 めっちゃ本気で好きやねん。」
「 分かってるよ。 ありがとう。 私も、 モモを特別に愛してる。」
モモの唇に優しくキスが落とされた。