長編(混合)

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とりあえず、情報収集も兼ね話し合いをすることになった。



「俺はマルコだよい。」


「イゾウだ。」



「私は、名無しさん。...ねえハルタ、聞きたいことがあるんだけど。」


「うん、僕達も名無しさんに聞きたいことがいっぱいある。けど、先ずは名無しさんの方からどうぞ。」


「ありがとう。...あの、貴方達海賊なの?それに、白ひげってだぁれ?白いひげの人をここではまとめてそう呼ぶのかしら?」




「「「......。」」」



信じられないとでもいうような目でこちらを見る3人。


何だかムカつくような。


「...何よ、早く答えてよ。」



「あ、あぁ......、白ひげ、知らないの?」


「えぇ、知らないから聞いてるんですけども。」

そう言うとまるで噛み付いてくる犬のようにハルタと私の間に入ってきたのはマルコ。


「知らねェフリしようなんざ思わねェ方がいいよい。
このグランドラインで四皇、白ひげの名を知らねェ奴はいねぇだろい。」



...頭弱いの?ここの人たち。

「知らないから知らないって言ってるのよ。よんこう?ぐらんどらいん?訳の分からない言葉を並べられてもわからないけど。」



「あっ、あのね!名無しさん!
僕達は海賊だよ。グランドラインって言うのは偉大なる航路のこと。四皇って言うのはそのグランドライン後半の海で実力、権力共に兼ね揃えている強者達だよ!
そして、僕達の親父...白ひげはその四皇の1人なんだ。」




ハルタに説明されたことを一つ一つ理解していく。
...日本には海賊なんていない。
じゃあ日本ではない外国に飛ばされた?...それも違う。
四皇というのが説明通りにすごく強い人(マグル)達だったら、魔法省がより警戒をするはず。
魔法省と言えば、私は魔法を使ったのに魔法省が飛んできていない。
おかしいのだ。この人たちは魔法をまるで初めて見たかのような反応をしたからマグルなはず。
それなのに、あんなに厳しい魔法省からの手紙の1通も飛んでこず...。


考えられるのは一つ。





異空間移動...!



「ぇ...ねぇ、名無しさん!」


声を掛けられハッとする


「あ、あぁ、ごめんなさい。少し考え事を。」



「そんな事より今度はこっちの番だ。...てめぇ、何者だい?」


出た、私の嫌いな女形のオスと答え辛い質問。

どうする?私。
魔法はもう既に目の前で使ってしまっている。というか、使われてる人達がまだ甲板の端っこにいる。

言い逃れができない...。


腹を決めて、三人の男達を見据える。




「私は、魔法使いよ。」
 

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