東京少女

□初めましての少女
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パリッと糊付けされた黒いワイシャツ、動きやすい黒のズボン。そして真新しい白のコートに身に包んだ少女。
少しあどけなさの残る表情に張り付いた緊張の面持ち。
横に座る上司であろう人物から声を掛けられ、一瞬で姿勢を正す姿はまだ新人のぎこちなさそのものである。
そんな彼女の態度に苦笑した上司の表情にも、やはり彼女と同じく少し張り詰めた雰囲気がうかがえる。


此処はCCG本部の1階ロビー


「ごめんお待たせ〜!って…一体皆んな何してるの?」


此方に走って来たのは我らがママン
佐々木一等


「さっさん遅ぇよ‼」
「…。」
「あっ先生。今、新しくQ's班に来る子がどんな子か観察してたんです。才子ちゃんは…実況?」


柱の陰から覗く様はまるでスパム…いやスパイのように怪しく、通行人の冷ややかな視線が突き刺さっている。しかし、何度も宇宙戦を乗り越えてきた我々にとって、そんなものは痛くも痒くもなく…


「そ、そう…そんな事しなくても今から会えるのに。ほら行こうか、真戸上等に怒られちゃうよ」

「…はい(お前待ちだったんだよ)」

「わ、わかりました」


彼らは捉えられた少女を助けるため、最後の敵ママママンに向かって歩きだした。
これが恐怖の始まりだとも知らずに…


「何縁起でもねぇ実況してんだよ。オラっ行くぞ才子!」

「イデデデ!うで、腕抜けるやろぉお」

「(煩い...)声を落とせ」

「は、はは…」




ただでさえ、統率されていないグループに新たにもう一人加わるなんて…


僕メンターとしてやっていけるかなあ



一等のため息が溢れた

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