壊レタ世界ノ…

□決意と決別
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遠征に出る師匠達を見送った後、僕は目の前で燃える手紙を見つめていた。
手元には、唯一元の世界から持ってくることができた砂時計。
僕の中で気持ちはもう決まっていた。

「もう、ここにはいられないや……」

ここにいても捕まるのであれば、僕からいなくなるしかない。
それが意味をなさないとしてもセブンズの思いを無下にすることは出来なかったから。

問題は……

「あはは、どうやってここから出るかだよねぇ〜」

キャンプには必ず誰かがいる。
夜になれば希望もあったけれど、あいにくこの世界に夜なんてない。
思わず笑っちゃったけど、笑い事なんかじゃない。
ふと気になって、僕はあるヨルハ隊員に通信を繋いでみようとタブレットを手に取った。

「えーと、ヨルハ部隊ミナヅキより2Bへ……」
«こちらヨルハ部隊2B……どうした?»

通信を繋いだのは2B。
繋いだはいいものの、どう切り出すか言葉に詰まってしまった。

«……?»
「あ、うん、ごめんね。えっと、その……今度レジスタンスキャンプに寄る用事ってある?」
«レジスタンスキャンプ?それならしばらく拠点にする予定だけど……»
「ほんと?そしたら、来れたらでいいからキャンプにある僕の部屋に来てほしいんだ。あ、9Sも一緒でいいから!」

アネモネさんには伝えておくね、と通信を切って僕は一息ついた。
セブンズや偉い人以外のヨルハ部隊と通信なんて、あまりやらなかったから変に緊張をしてしまった。
とりあえず、アネモネさんに話を通しておこう。










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