学パロ

□ドライブデート
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「あれ、今日休みなの?」
「おう。おはよう。」
10時少し前に起きて下へ行くとドフラミンゴがテレビを見ていた。音は聞こえていたけどてっきりローかと。
「2人は?」
「部活と女。」
「女…」
ローに呆れながら洗面所に行く。
軽くメイクまで済ませるとドフラミンゴの隣に座る。
「暑い」
「だな」
「暇」
「あぁ」
「…好き」
「襲うぞ」
「勘弁。」
テレビを見ながらそんな会話をしていると熱中症への注意喚起が始まった。
海をバックにアナウンサーが話している。
「海行きたい」
「行くか?」
「ドラーイブ!」
喜んで立ち上がると着替えに部屋へ行く。この前買った真っ白なワンピースにしようか。花柄も可愛いな。いや、でもやっぱり海なら真っ白だ!あのサングラスもかけよう。髪の毛は少し巻いて。
「準備完了!」
「可愛いぜ」
ドフラミンゴはちゅ、と音を立ててキスをすると先に車まで行った。
急ぐ事もせず靴を引っ張り出してはくとしっかり鍵を閉める。
ちょうど車庫から車が出てきた。だろうと思ったけどオープンカーだ。



海につくとカップルや家族連れで賑わっていた。少し離れたところに車を停めて人気のない砂浜を歩く。
当たり前のように繋がれる手を嬉しく思いながら見上げると唇が降ってきた。
今日のドフラミンゴはロールアップしたデニムのパンツに薄いピンクのシャツ。似合っていてかっこいい。
「イケナイことしたくなるなァ!」
「なりません。」
「しようか。」
「しません。」
しないって言ってるのに両手を頭の上で拘束してきた。砂浜にヒールだから足で抵抗はできない。
「ちょっ…。んんっ!やめて!」
「じゃあ帰ったら家でするか?」
「わかった!わかったから!」
やっと離してくれたから逃げて海に足をつける。
「つめたっ!きもちいー!」
「フフフッ、可愛いなァ」
さっきからずっとスマホで写真を撮られているけど気にしたら負けだ。この前の風邪っぴキッドよりはマシだろう。
「でも流石に撮りすぎ。」
ほとんど連写じゃねぇか。
私もスマホを取り出してドフラミンゴを撮る。かっこいいな、クソ。
「一緒に撮ろうぜ」
そう言うとざぶざぶ浸かりながら隣に来た。ドフラミンゴのスマホでツーショットを撮るとすぐ送られてくる。あ、背景が綺麗。保存してお気に入りに入れるとスマホをしまって隣にいるドフラミンゴに水をかけた。
「つめてェ」
「ははっ!逃げろー!」
「逃がすわけねぇだろ!フッフッフ!!」
長い手が迫ってきてすぐに捕まると高く持ち上げられた。
「落とさないでね!」
「あぁ。車が濡れちまう」
「そっちかーい!」
「フフッ、冗談だ」
そんなことを言いながらわざと手を離そうとするから意地悪だ。


「ひー、疲れた」
「フッフッフ、はしゃぎすぎだ。」
車に戻るとうとうとし始めた。確かにはしゃぎすぎた気がする。
マニュアル車を運転しているドフラミンゴの腕に寄っかかると本格的に睡魔が襲ってきた。心地いい風と車の揺れで深い眠りについた。



(帰った。何イライラしてるんだ?)(イライラじゃねェ、ムラムラだ。)(ああそう。)

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