コナン短編

□守りたい
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ゆっくりと鍵を回して入った部屋でこれまたゆっくりと歩みを進める。
ジャケットをハンガーにかけ鞄をソファーに置くと寝室へ向かう。
零と付き合ってから大きくなったベッドの上では規則的に布団が上下している。
零は近付くと顔を隠している布団を少しめくった。そこには愛しい彼女である##NAME1##がいる。

素顔だが透明感があり、まつ毛は長い。綺麗な髪が顔にかかっていたからゆっくり退かしてあげるとそこに口付けた。
##NAME1##は寝てしまうとこんなことじゃ起きない。なのに目覚ましをかけずとも6時に目覚める。
規則正しいという言葉がぴったりだ。
「ん…、零食べちゃ…だ、め……」
急に名前を呼ばれた零は少し驚いたがそれが彼女の寝言だとわかると自然に笑みがこぼれた。
仕事内容をほとんど知らず、あまり会うことさえないのに信じて待ち続けてくれる、そんな##NAME1##が自分の夢を見ている。
愛おしい、という感情が零の心に充満した。
「お前を食べてしまいたいよ、##NAME1##……」
起こさないよう呟いたが受け取ってもらえないのはなかなか寂しい。
いつもなら頬が可愛らしいピンク色に染まるのに。
少し眺めてから寝室を出た。



寝る準備を完全に終わらせれば深夜。
というか##NAME1##と零が起きる時間まであと3時間だ。
「ふぅ…」
常に気を張っていたが寝る時くらい何も考えたくない。
ゆっくり##NAME1##の横に寝転がると向き合って髪の毛を撫でた。
でもそんなんじゃ満たされなくて抱き寄せると自分とは違う匂い。
女の子の可愛らしい香り。
たまらず額に口付けると静かに微笑んだ。

この無防備な寝顔を守りたい。
##NAME1##が平和に過ごせるよう日本を守りたい。
寝る前、##NAME1##を抱きしめるたびに何度も何度も思う。
そのためなら零は短い睡眠時間もトリプルフェイスも平気だ。
例えこんな自分に愛想をつかして##NAME1##がいなくなってしまっても、どこかで誰かと笑い合っているのなら…………。






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映画が楽しみすぎてっ!
守られたくてっ!!(ノシ 'ω')ノシ バンバン

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