キミと航海

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夜ご飯が終わると大体3人でお酒を飲む。たまにヒートやらワイヤーやらその他やらが入ってくるけどそれくらいだ。今日も3人でお酒を飲んでいる。
キッド、キラーは毎回度数の高いやつを飲んでいるけど全く酔わない。つまらない。ちなみに私は弱い方だ。ほとんどジュースのカクテルを作ってもらっているが調子に乗って飲みすぎるとすぐに出来上がる。

「匿名希望なんですけど、彼氏が可愛くてかっこよくてもうおかしくなりそうなんです。甘えても拒否られるけど。この前なんて風呂を覗いたらぐったりしながら歌ってたんですよ?ほんとーにk」「てめェ覗くな!!!」
まだまだ語りたいのにキッドに邪魔された。
「誰もキッドなんて言ってないじゃん」
「それはそれで問題だ!」
「匿名だって、私じゃないよ。えーっとそれで、可愛すぎるからあれ、なんだっけ。ああ、そうそう!襲いたくなるの!でも襲おうとすると襲い返されるのー、まぁそれはそれでいいかって思うんだけどねー!たまには私も襲いたい!」
「ちなみにそいつは誰だ?」
「えー、こっちも匿名希望だからなー。じゃあヒントはー、けー あい でぃー!」
自分ですら何言ってるか分からなくなったけどとりあえず楽しい。毎晩こんな感じだ。ほとんどジュースで酔えるなんてって呆れられる。
「やっぱり俺じゃねぇか!!」
「けー、あい、でぃーてぃー!」
「おいテメェ!なんでDTにした!?童貞じゃねぇよ!」
「そー、私キッドの、じゃなかったでぃーてぃーの童貞貰いたかったのに貰えなかった」
テンションが一気に下がる。
「悪かった悪かった。お前もう寝ろ」
「嫌だぁ。きら、じゃないや殺すいーあーるさんは童貞ですか?」
突然振られたキラーに頭を叩かれた。
「言いかけたならもう言えよ!kill+erだろ?」
「んん、うるさい。」
急に眠気がきたから突っ伏して寝ようとするけどキッドが部屋に行け、とうるさい。
「だっこして運んで。襲って」
「はいはい。悪ぃ、キラーもう寝る。」
まだ飲み続けているキラーに謝ってグラスに入っている酒を一気に煽ると私を抱き抱えた。
「んふふー、好き!」
「あぁ」
「いひひー、らぶ!」
「はいはい」
「きっどがすきー」
「知ってるっつの。」
「愛してるよぉ!」
呆れながらも相槌を打ってくれるのが嬉しくて愛を伝えまくる。
「俺も愛してるから。寝ろ」
優しくベッドに寝かされる。
「歯磨ぃ」
「まぁ、飲む前にしたしいいんじゃね?」
お腹を優しくトントン、と叩かれると強い睡魔に襲われる。
おまけにキスまでされれば私の意識はフェードアウトしてしまう。
「おやすみ、名無しさん。俺の方が愛してるぜ」
ぎりぎり聞こえた声に何も返せず私は夢の中でキッドを襲った。



(キッド、可愛いね。うふふふふふふ。食べてあげる!)(起きろ!何気色悪い夢見てるんだ!)(え?あれ、あ、オハヨウゴザイマス)

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