謎の小説・短編

□寝顔の可愛い王子様
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ーフラン視点ー

今日は日曜日。

ミーは……ミーは
ゆっくり本を読みたかっただけなのに…


フラン「あのー…なんでミーの部屋にいるんですかー…」
ベル「暇だからにきまってんじゃん」

そう。
あの堕王子がミーの部屋に居るせいで
ゆっくり本を読むことができないんですー

はぁ……。
これだから堕王子は…

ベル「それより、王子眠いんだけど」
フラン「なら自分の部屋で寝ればいいじゃないですかー。自分の部屋でー。」
ベル「歩くのだりぃ。つーか、まじで眠い」
フラン「はぁ…しょうがないですねー。特別にベット貸すので、さっさと寝てくださいー。この堕王子が。」
ベル「誰が堕王子だって?」

はぁ…また始まった。
ほんとこの堕王子はうるさいんだから。
いい加減にして欲しいですー。

フラン「いいから寝てくださいー。うるさいですー。」
ベル「言われなくても寝るっての」

やっと静かに本が読めますー……
にしても

ベルセンパイって、
まあまあ寝顔可愛いんですよねー。

ベル「スゥ……スゥ………」

まったく。
ティアラくらいはずせばいいのに。


しかも…
ミーも眠くなってきましたー…

この"堕王子"となんて
寝たくないですが……

フラン「ソファーで寝ると首が痛くなるんだよなぁ…」

まあいいや
バレてもナイフ刺されるくらいで済むし

第一、ここはミーの部屋だし…


ゴソゴソ……


フラン「眠い……おやすみですー…」
ベル「スゥ……スゥ………」

ベルセンパイと居ると
なんか安心しますー……


って、ミーは何を考えて……!

まあいいですー。
早く寝よっと……


フラン「スゥ……スゥ………」


ベル「……フラン…?」


ゲッ……バレた……
寝た振りでもしときますかー……



ギュッ………



フラン「………!?」


寝た振りしたのが悪かったですー……


なぜか抱きしめられました…
…ゲロッ……苦しい……


ベル「おやすみ……フラン」


って、寝やがった…!
離してくださいー…苦しいですー……


でもまあ、あったかいし…
今回だけは許してあげますー……


フラン「おやすみですー……ボソッ」

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