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□溺れる心
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性描写が含まれます



〈彰side〉


真「今日こそ決めてよ…彰」

信「俺と真太郎、どっちにするのか」


俺は真太郎とのぶちんに想いを寄せられている
1ヶ月前くらいかな、いきなり好きって同時に言われて、選べなかった俺は返事を先延ばしにしたまま…


「ぅ…ぅん…」

真「俺の方が絶対いいから…」


真太郎は俺を抱きしめたキスをしようとする


信「あ、おい!ちゃんと付き合うまでそういうのナシって言ったろ!」

真「いーじゃんいずれ僕のものになるんだから〜」


毎日毎日のぶちんと真太郎は俺の取り合いしてます…
真太郎はね、一生懸命なとことか、たまに優しいとこが大好きだし
のぶちんは、年上の安心感とか、面白いとことか大好きだし

俺には選べないよ……どっちかなんて


真「じゃあ彰、3日後のクリスマスまでに答え出して?」

彰「…えっ」

信「そーだね、3日間じっくり考えて?どっちを選ぶか…」


真太郎とのぶちんは意地悪なことばっか言う
どっちも大好きなのに……




あっという間にクリスマスがきた
今日は真太郎と信人が夜の6時にうちにくることになっている

もうそろそろだ…

ピンポーン!
きた…

ガチャ


「こ、こんばんわ…」

信・真「おう…」

「…あがって?とりえあずコーヒーだすから」


俺は落ち着かない手つきでコーヒーをいれる
ついだコーヒーを持って真太郎とのぶちんの前にテーブルをはさんで座った


信「サンキュー」

真「ありがとう」

「ん…ぅん」


…………

長く続く沈黙


真「……決まった?答えは…」


やっぱりくるよな…


信「聞かせて、彰の答え」

「……お、俺…3日間ちゃんと考えた、でも…どっちも同じくらい大好きだし、どっちかと付き合えばどっちかに触れられなくなる…ヒック…俺…そんなの嫌…だよ…ヒック」


あぁ、俺ってズルイな
欲張りで、挙句の果てに涙なんて流して、でも止まってくれないんだよ。


信「…あきら……」

「…グス…3人じゃ…ヒック…幸せになれない?…」


涙でとぎれとぎれになったけど
伝えた、俺の最大限の気持ち…


「……ヒック……えっ…?」


気づけば俺は両側から2人に抱きしめられていた


信「ごめんな彰の気持ちも考えずに」

真「俺らも独占欲強くてさ、どうしても自分のモノにたかったんだよ…」

信「3人でも大丈夫」

「グス…ありがとぉ…のぶちん…ヒック……真太郎…」


こんな欲張りな俺を受け入れてくれて……ありがとう


信「いい加減泣き止んでよ〜、彰に泣かれると辛い…。」

「んっ…グス…ごめん」


のぶちんと真太郎は少し微笑んで、両頬にキスをした
温かくて、ちょっぴり長いキスを
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