ブック

□好きになっていいですか
1ページ/4ページ


性描写が含まれます
( )内はモブのセリフです!



〈誠果side〉

俺は泉凌高校の3年、競技かるた部の部長をしてる
今は放課後で部室に向かったいるところ


(誠果先輩お疲れ様です!)


後ろから後輩に声をかけられた


(お疲れ様〜!…あ、教室に忘れ物したから先部室行っててや!)


どうやら俺は教室に忘れ物したみたいで…取り戻るか。
廊下の角を曲がると、1人の男子生徒をすれ違う

フワッ…

んっ…めっちゃええ匂い
振り返ってもう一度見るとその人は着物を着ていた

って俺…気づいたらあとつけてたやん。ストーカーか俺は。


「茶道部…?」


その人が入った部室にはそう書いており中を除くと

ドキッ…

鼓動がなった
これが一目惚れってやつなのかな。着物から見える肌、正座してお茶をたてる立たずまい…
心を奪われてしまった

ピロリロリン!

携帯がなった
(先輩!まだですか?部活始めちゃいますよー!)


あっ、俺部活いくとこやったやん!
俺は急いで忘れ物を取りに行って部室に向かった



〈克哉side〉

部活が終わり部室の戸締りをする

あーあ、茶道部とはいえ毎日着物着るのもめんどくさい気もある…

慣れた廊下を歩き、昇降口に向かうと1人の生徒とばったり会う


「……ん?」


え、なんかいきなり腕掴まれたんやけど…


「あっ!えっと…すみません」

「ん?あ、大丈夫、やけど…」


その人は顔を真っ赤にして俯く
なんやえらい変な人や。


「えっと、僕、誠果って言います。お、俺と友達になってください!」

「……え?」


いきなりでビックリしたけど


「はははっ(笑)なんや君おもろいな!今どきそんなストレートなやつおるんやな!(笑)」


なんか面白くて、ついつい笑ってしまった


「え、す、すみません…///」

「いや大丈夫(笑)えっとー、誠果だっけか?よろしくな!」

「あ!はい!よろしくお願いします!」

「家どっち?」

「あっちです!」


と、誠果は指さす


「お!じゃあ方向同じや!一緒に帰るか!」


俺は今日知り合った誠果と一緒に帰った
話してるうちに誠果のことがだんだん分かってきた。競技カルタ部という珍しい部活に入っていること、家がめっちゃ近いとことか!

ただ1個気になるのが…
話してるときずっと顔が赤いこと。
もともと赤いだけなのか、照れてるのか。なんや女の子みたいで可愛くもある(笑)
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ