第2章〜セカンド・ラヴ〜
□第2話・出会い
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守人が辿りついたのは、石畳の上だった。
「いっつぅ...」
守人は強打した腰を撫でる。
「守屋...殿... ?」
自分に似たような名前を呼ぶ女性の声の方へ守人は顔を向ける。
「え、あ、俺?」
守人が自分の顔に人差し指を向けると、その女性...いや、少女はこくりと頷いた。
「宇女さま〜。霊夢さんが待ってますよ!」
遠くからこの少女を呼ぶ声が聞こえる。が、少女はそれが聞こえていないのか、ずんずん守人に近寄る。そして、守人に目線を合わせた。
(この女の子...。って、俺とあんまり歳変わらないじゃないか?)
守人と少女の見つめ合いが続く。
「あ、あの、守屋って俺じゃないよ?俺は、石上守人。名前は似てるかもしれないけど、君が思ってる人とは別人で...」
「そ、そうですよね...。ごめんなさい...」
少女はとても落ち込んだように目線を落とした。何となく悪い気がして、守人は声をかける。