第1章・博麗の巫女と大国巫女
□闇霊夢異変〜葛藤〜
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霊夢によって作られた深い闇は、幻想郷を覆い隠して、人間や妖怪にも影響が出ていた。
「くそっ!体が上手く動かないぜ…!?」
魔理沙の体がまるで重りでも乗せられたように重たくなり、動きが取れなくなっていた。それは、魔理沙だけでは無く、大妖怪である紫も、吸血鬼のレミリアやフラン、人間の咲夜もみんな同じだった。
その中で、私だけは、なんとか体力を維持出来ていた。
「霊夢...お願い、止めて!」
「ほら、アンタは大丈夫じゃない...。あの紫でさえも動けなくなっているのに、アンタだけは平気なんだから...。でもね、それじゃダメなのよ。アンタは私より強くてはいけない。紫は、アンタに私を倒させて、アンタを博麗の巫女にさせたいみたいだけどね。それならそれでも良いのよ?私を倒して、博麗の巫女になればいい!」
霊夢の瞳は影しか映っていない。
「私は霊夢を倒さない!私は...霊夢を助けに来たの!それに、博麗の巫女は霊夢しかいないわ!」
私の想いを霊夢伝えた...はずだった。
「もう...博麗の名前に縛られたくないのよ…。もう懲り懲りよ、あんなの...。だから...だから私はっ!この幻想郷を壊して自由になるのよっ!」