第1章・博麗の巫女と大国巫女

□宇女と梅の木
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〜宇女目線〜

今朝は少し早起きをした。
まだ少し日の出には早い朝の博麗神社。
私は、昨日霊夢から聞いた梅の木を見に行こうと、まだ寝ている霊夢を起こさないように外に出て、梅の木の元へ向かった。

季節は秋。梅が咲くにはまだまだ遠い。
霊夢は、

「この梅の木は、先代巫女がたまたま食べてた梅干しの種を植えて出来たらしい」

と言っていた。
先代巫女は面白い人だったのだろう。そんな事を考えていると、梅の木にたどり着いた。
まだ枝木の梅の木は、どこか寂しげにも見えた。

(やっぱりまだ咲いてないわよね...)

私が手を木に当てると、不思議な事が起きた。
突然梅の花が舞ったのだ。そして、私は、自分が死んだ日のことを思い出した
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