第1章・博麗の巫女と大国巫女
□博麗神社のお泊まり会
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「お泊まり会しようぜ!」
事の発端は魔理沙のこの一言だった。
「いきなりどうしたのよ」
「そうよ、魔理沙。それについこの間宴会したばかりじゃない。私が片付け全部したの忘れたかしら?」
昼食の配膳をしていた宇女と、ちゃぶ台の上を片付けていた霊夢が同じように呆れ顔で言う。
「覚えてるぜ…!それに、宴会じゃなくて、お泊まり会だぜ!メンバーは私と霊夢、宇女、それに妖夢と咲夜でどうだ?」
どうやら魔理沙は、既にメンバーを決めていたらしく、とんとん拍子に話を進めていく。
「咲夜って、あの吸血鬼姉妹に仕えてる人の事?あと、妖夢って誰?」
「咲夜については正解よ。妖夢は確かこの前の宴会には来ていなかったわね…。彼女は、冥界の白玉楼に住んでいる半人半霊の剣士兼庭師なのよ」
「まだまだ弱いけど、アイツなかなか真面目だし、腕も着々と上がってるって言ってたな」
「なるほど。まぁ、詳しくは会ってから直接本人に聞いてみるわ。もうやる事は決定のようだし」
私は、冷蔵庫を確認して、食料が足りない事を少し悩んだ。
「買い出しなら、私も手伝うぜ!」
「なら後で買い出しに行きましょう。それより、2人にはこの事伝えてるの?」
「どうせ魔理沙の事だから、私達に聞く前に2人を呼んでるでしょうね」
「えへへ、バレてたか。2人とも主人に許可貰わなきゃいけないしな。まぁ、あの主人達なら言われなくとも許すだろ」
「それもそうね。さぁ、まずはお昼を頂きましょう。せっかく宇女が作ってくれたのだから」
霊夢が音頭をとると、3人は昼食を食べ始めた。