第1章・博麗の巫女と大国巫女

□チルノ、友達になる。
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少しずつ気温が高くなってきて、夏の支度に取り掛かろうかという初夏のある日、博麗神社で弾幕ごっこをしていた魔理沙と宇女とそれを見守っていた霊夢の元に、妖精達が現れた。

「れーいむ〜!あたいの夏がやってきたぞ〜!」

「なのだ〜♪」

「チルノちゃん、ルーミアちゃん、危ないよ〜」

「また、うるさいのが来たわね...」

霊夢は心底うんざり顔で、魔理沙は、

「夏といえばチルノだよな!今年も天然扇風機頼むぜっ!」

と大喜び。

「あたいは、弾幕勝負をしに来たんだ!さぁ、霊夢!勝負だ」

「あ〜めんどくさい。ねぇ、宇女。代わりに相手してやってよ...ってアンタどうしたのよ?顔色悪いわよ」

霊夢が何も言わない宇女を見ると、宇女は柱の陰に潜んで、まるで妖怪を初めて見た子供のような顔をしていた。

「よ、よ...」

宇女の口元がガクガクと震える。

「妖精、嫌ぁぁ!」

宇女の叫び声が神社中に響き渡った。
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