ボカロCP色々
□優しくしないで
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今日は学校を休んだ。幸い誰もいない。リンちゃん、レン君、メイコ姉さんは学校に。私は仮病を使い休んだ。そう、夕方までは誰も帰て来ないはずだった。
「ただいま」
「れ、レン君…!?何で?今日は学校…」
「……早退した」
「そ、そうなんだ…」
「ミク姉は?」
「へ?」
「大丈夫なの?」
「あ、うん…」
「…その様子だと仮病だね。……後メイコ姉さんとカイト先輩が付き合ってる発言してたよ」
そう言いレン君はスタスタと自分の部屋に行ってしまった。でも私は信じられなかった。だってあんなに恥ずかしがっていたのにそれも急に何で……。とりあえずお昼を作ろう。私はメイコ姉さんが作ってくれたお粥と自分で作った料理を並べはぁと溜息をつく。やっぱり違う。私にはメイコ姉さんには敵わない。そんなの初めから分かっていたけど。きっと私の中で認めたくない自分がいるんだ。
「き、今日ぐらいはやけ食いしてもいいよね…!」
私はいっぱい食べて飲んだ。でもだんだん虚しくなって馬鹿馬鹿しくなって泣いてしまった。そう、初めから叶うわけがなかった。私はメイコ姉さんになれないから。カイト先輩には私じゃあなくてメイコ姉さんがお姫様で私にとってカイト先輩は王子様で……そう思うと泣けてきた。
「ミク姉……?」
突然レン君の声が聞こえたから涙を拭くと笑った。
「どうしたの?レン君」
「今泣いてなかった……?」
「え、違うよ〜!ちょっと目にゴミが入っただけ」
するとレン君はさらっと私の心を見透かすようにこう言った。
「いいよ。無理しなくって。……失恋したんでしょ…?」
ねえ、なんで、レン君はそんなに勘が鋭いの…?私は少し驚いたけどすぐに笑顔を取り戻すとこう言った。
「おやつたべよ」
私はバナナを取り出し、レン君と一緒に食べた。そして私は、……話した。包み隠さず
「あはは。ごめんね。なんか暗い話しちゃて」
「いやいいよ」
「ふふ、レン君のそうゆう所私は好きだなぁ」
これは私にとって特に意味はなかった。でもこれで…レン君とあんな関係を持つなんて思いもよらなかった。