ボカロCP色々

□二人だけの秘密
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今日も私は何も思わないでただ単に仕事をするだけ……いつからだろう。心の底から笑わなくなったのは…。でもこれでいい。目立たない様にひっそりと生きていければいいの…。そう思っていた。あの人に会うまでは。そうあの日は凄く日差しが強かった。




「はぁ……今日も先輩に仕事を押し付けられて大変だったな…」




先輩は私の事を嫌がらせする。まぁ、理由は何となく分かるけど。理由は先輩の好きな人が私と仲良いのが気にくわないのだろう。でもそんな事やっている方が評判は最悪なのにね。それに気づかない先輩て哀れね。そんな事を思っていたら誰かとぶつかった







「あ、ごめんなさい」
「い、いえ、あ…!」
「へ?」
「「「きゃー!カイト様〜♡」」」




そう言ってカイトと呼ばれた男性は何故か私の手を繋いで走った。





「ち、ちょっと…」
「へ?あ、ごめん、ちょっと君の家に隠れさせて…!」
「え?あ、うん」




何か何処かで見たことがある顔だ。確か…俳優の…いや、俳優がこんな所にいるわけがない…。きっとそっくりさんだ。うん。そんな事を思っていると家に着いた。




「ごめんね。隠れさせて貰って」
「い、いえ、えーと…」
「あ、自己紹介まだだったね。俺はカイトよろしく!俳優やってるんだ!」
「ああ、やっぱり何か見たことがあるようなと思ったらやっぱり俳優のカイトさんでしたか!」
「うん、そうだよ。あ、それとこの事は2人の秘密。またね」






ふー、やっぱり俳優だったか。てゆうか堂々と玄関から出て行ったけど大丈夫なのか?まぁ、いいか。そして次の日




「やっほー来ちゃた!」
「…何で?」
「えー?だって昨日またねていったじゃん」
「言ってたけ…?」
「えー。酷いなぁ…」




そう言ってしょんぼりとカイトさんは言う。





「はぁ…まぁ、いいですけど…」
「まぁ、ここに来たのは…これをする為なんだけどね」
「え…な……」



そう言って私の唇にキスをした。





「じゃあね。これも2人だけの秘密ね」





そう言ってカイトさんはさっさと行ってしまった。…今私に何をされたのかが分からない。でも何でだろう?不思議と嫌な感じはしなかった。まぁ、あっちからしたら遊びなのだろうけど。でも……私は…?私は本気なの…?俳優に恋をしてもどうせ叶わぬ恋だと知っていたのに。なのに何で?はぁ…今日はもう疲れた。寝よう。どうせもう会いに来る事ももうないのだろうから。だから忘れてしまおう。この恋心を。
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