Persona〜The first strategy〜

□episode・04
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宿を出て車に乗り込む。

ルパンが運転席に、次元が助手席に、神無は後部座席に、とそれぞれが適当に乗り込む。

次元の手には先程神無が持ち込んだ資料があって、パラパラと確認していた。

不意に次元が一枚の資料に目を留める。

次元の眉間には深い皺が刻まれている。


「おい、神無。此処どう言う事だ」

「何処ですか?」


此処、と次元が紙の束から一枚引き抜く。

ルパンも「何処だ?」とチラリと資料を覗く。


「嗚呼、パーティーの日に警備会社からの増援があるそうなのですが、、、」


と、言いながら神無が次のページを指差す。

其処に並んだ名前に随分と見覚えのある物が並んで居て、次元とルパンが眉を寄せた。


「、、、用心棒・イシカワゴエモン、、、五エ門来てんのかよ!!」

「て事は不二子も居るかもしれねぇじゃねぇか!!おいルパン!!お前が余計な事を言うから呼び寄せちまったんじゃねぇのか!?」

「俺の所為かよ!!」

「えーと、不二子、と言うのは、、、」


神無が困ったように問うと、二人は一瞬目を見交わせてから声を揃える。


「「いや、知らなくて良い」」


あまりにもきっぱりとした口調に神無が黙り込む。

そして車は目的地に付いていた。


「着きましたーショッピングモール!!此処なら大体は揃うだろ!!」

「取り敢えず着替えと、、、ついでに酒と煙草買っとくか」

「あ、パーティー用の服ならオススメのお店ありますよ。部下達が噂していたんですけど、行ってみます?」

「行こう行こう!んー、今回はどこまで変装するかが悩ましいなー」


ルパンが呟いた一言に神無が首を傾げた。

隣を歩きながらふとルパンを見上げて問う。
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