Persona〜The first strategy〜
□episode・19
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―――神無にとって、恐らく本当の意味での仲間と言うのはあまり存在しない。
組織の仲間達はあくまでも“庇護下”の存在であり、守らなければならない物だ。
逆に、部下達は自分を守らなければならない。
組織の形を崩さない為にも。
それはそれで何の不満も無かったが、改めて“仲間”と言う物を得て思う。
(、、、楽しいなぁ。ルパンも、次元も、五エ門も、不二子さんも、、、仲間、か)
不二子は正確には協力者、と言う関係ではあるのだが、それでも心が浮き足立つのを抑えられない。
彼女にとって、ただ背中を預けられるような相手はそう居ない。
組織関係の協力者は裏切りによる損害を警戒しなければならないし、此方の利益だけを考えなければならない事も多い。
だが、立場上、そう言った柵のない相手を作る事は難しかった。
そんな最中にルパンに誘われ、頷いてしまった訳だが、最初は自分でも驚いた。
それでも訂正出来なかったのは憧れていたから。
(、、、また、祝杯上げたいな。一緒に、仕事したい)
ごろりと滞在先のホテルのベットに寝転んで目を閉じる。
勿論、簡単な事ばかりではないし、楽しい事だけではないのも解っている。
それでも、この距離感が嬉しかった。
(次は、どんな仕事になるのかな、、、)
そんな事を考えながら、神無は微睡みの中に落ちて行った。
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