Persona〜The first strategy〜
□episode・14
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―――ルパンの運転でアジトまで戻って、お宝を確認していると五エ門が低く低くルパンに声を掛けた。
「ルパン。一体どう言う事か説明してもらおう」
「なぁに怒ってんだよ、五エ門。あー、説明はしてやるから取り敢えず構えんな?」
落ち着けって、と苦笑しながらルパンが言うと五エ門は何故か神無を見てから黙り込む。
それを見てルパンと次元が首を傾げると神無がにこやかに微笑む。
「お久しぶりです、石川五ェ門さん」
「、、、あぁ。情報屋殿」
「あれ、知り合いな訳?」
「、、、情報買ったのか?」
五エ門が彼女を“情報屋”と呼んだ為にそれがペルソナとしてか、それとも神無としてか、と聞いていいのか解らずにどちらでも問題の無いように問う。
五エ門は何故かルパンを睨みながら答えた。
「お主の盗んだ刀の情報を買ったのだ。ヴァレンティーノからな」
その言葉に次元が目顔で「名前を教えても良いのか?」と神無に問うと彼女は頷いた。
「改めまして自己紹介をしますね。私はヴァレンティーノ・神無。名の通り、ヴァレンティーノの長をしています。そして、怪盗としての名前はペルソナ、、、ルパンとは祖父の世代からの同業者です」
改めて自己紹介された五エ門は暫く目を丸くしてから神妙な顔で頷く。
更に詳しく出会った時の事を説明すると、五エ門は納得した様子で聞く。
聞き終わると漸くルパンを睨む事を止めた。
と言っても、視線の鋭さは抜け切らなかったが。
「そうだったのか。今回は協力者、と言う事か?」
「えぇ。私も仲間に、とルパンが誘ってくれたので、、、」
「仲間、に、、、?」
「そーだよ。んで、折角だから神無ちゃんが獲物を選んでイイぜって言ったら神無ちゃんがお前の為にって此処を選んだ訳」
「、、、そう、か、、、?いや待て、拙者の為とは?」
若干茫然自失気味に問うた五エ門に次元が笑いながら神無を見る。
そして例の刀を取り出すと神無に渡した。
意図を理解した神無は五エ門に笑い掛ける。
「あの、宜しければ」
受け取って下さいますか?と神無が五エ門に刀を差し出すと、五エ門は茫然自失のままそれを受け取る。
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