Persona〜The first strategy〜

□episode・05
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―――その後、彼女の瞳と髪に合わせてワインレッドのドレスを選び、三人はパーティー会場へとやって来た。


「結構な規模だなぁ」


会場となった屋敷がデカいのもあるが、それ以上に人が多そうだ。

思わず呟いたルパンに神無が苦笑した。


「知人が居ないと良いんですけど」

「あー、顔広そうだもんな。ま、何かあったら俺らに任せてくれて良いかんな」


ウインク付きで言うルパンに「ありがとうございます」と笑う。

先を歩いていた次元が扉を開けると神無がその後に続く。

今回は彼女をメインにして俺達が部下、と言う設定だ。

彼女は最後までルパンをメインにしようとしていたが、彼女のドレスをついつい豪奢にし過ぎてしまったのでルパンをメインにすると彼女の立ち位置が面倒になってしまうので次元が阻止したのだ。

メインのホールに入ると既にパーティーは始まっており、かなりの人数が居た。


「お、いーシャンパン置いてるじゃない♪ペルソナちゃん、シャンパン飲む?」

「あ、是非」

「、、、一応言うが、あんま飲むなよ」


乗り気な神無とルパンに次元が釘を差す前にルパンがピタリと立ち止まって振り返る。

唐突な行動に首を傾げる神無と次元にルパンは眉を寄せながら言った。


「、、、そういや、五エ門も来てたよな?」

「は?来てるみてぇだが、、、どうしたよ」

「、、、いや、今五エ門そっくりな男に思いっ切り睨まれた、、、ような気がしてな」

「彼奴が来てたとしてお前を睨む理由が解らん」

「だよなー、、、いや、男の勘っつーかな、、、まぁ気の所為だろ、、、」


悪目立ちしないように控えめに周囲を観察しながら呟くルパンに神無と次元はただ疑問符を浮かべるのだった。




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