Persona〜The first strategy〜
□episode・04
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「確かに人は多いですけど、顔見知りでも居ましたか?」
「いや、色んな国から人が集まるってな感じだったからな、、、とっつぁんが来そうでな」
とっつぁん?と神無が首を傾げると次元が「だから止めろっての」と頭を振る。
神無は聞きたそうにはしていたが、特に聞き出そうとはしなかった。
宿に戻ったら話しておくか、とルパンが苦笑すると神無が立ち止まって一軒の店を示す。
ドレス用の店らしくシックな雰囲気の店だった。
入って見ると様々な紳士服や小物も結構な品揃えである。
「おー、俺これにしよっかなぁ。折角の初仕事だし、格好良くしねぇとな!」
どう?とスーツを自分に合わせてみるルパンに神無は笑顔で「似合ってます」と返す。
それを見て次元が呆れた様子で言う。
「いや、お前が格好良くしてどうすんだよ。おい神無、お前はどうすんだ」
何故かスーツを見ていた神無に言うと彼女は適当に其の辺に並んで居たドレスを適当に掴む。
そしてサイズの確認だけをしてレジに持っていこうとした。
明らかにどれでも良い感じが伝わって来て咄嗟にルパンと次元は彼女を引き留める。
「待った待った!どうせならオシャレしよう!!」
「つかお前それだけで良いのか?」
駄目ですか?とキョトンと振り返る神無。
しかし、手に持っているのは地味なドレスだった。
シンプル、と言えば聞こえは言いが、色も抑えられたそれは既婚の女性や年配の女性向けの物である事は明白なデザインである。
「お前、独身、、、だったよな?」
思わず確認してしまった次元に神無は頷く。
何故そんな事を?と言わんばかりに見られたので自分ではドレスに関する感想は無いらしい。
「、、、あー、そうだ!俺と次元が選んだ奴のどっちかを着るってのどう?」
「え、選んで下さるんですか?助かります」
言葉通り、嫌がっては居ない様子に安堵しながら、ルパン達は彼女に似合うドレスを探す事になったのだった。
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