Persona〜The first strategy〜

□episode・04
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資料を抱えた神無が部屋にやって来たのはそれから十数分後だった。


「ルパン、次元、お邪魔します」

「邪魔じゃないない!ささ、お姫様っ♪どーぞどーぞ♪」


実に浮ついた様子でルパンが彼女を招き入れる。彼女は若干笑いながら「失礼します」と言い直した。


「資料は?」


次元が短く問うと彼女は嬉しそうに「これです」と紙の束を差し出す。

パラパラと確認しただけで結構な警備だと言う事は解った。


「おもしれぇ、これどうやって突破する?」

「そうだなぁ、、、やっぱ、セキュリティーレベル下げて、んで此方の経路から入るか、、、いや結構厳しいな」


ルパンが彼是と考えて居ると神無が笑顔で「実は」と小奇麗な封筒を取り出して二人に渡す。

受け取って中を改めて見ると、其処にはパーティーの招待状が入っていた。


「これは?」

「屋敷の所有者の開くパーティーです。パーティー自体は祝い事の名目ですが、実質外交関係らしいので、人の出入りも多いそうですよ?」

「へぇ、んじゃま、正面から入っちゃおうぜ!!」


変装はしねぇとなぁ、と笑うルパンに次元が少し考えるように招待状を見る。


「ま、楽そうだしな。いつパーティーなんだよ?」

「明日の夜なので、今日中に準備をすれば間に合いますよ」

「んじゃ、パーティー用に買い出ししようぜ〜。神無ちゃんに似合うドレス探そう!」

「え、私ドレスなんですか!?」

「他に何着るんだよ」

「えーと、従者的な、、、スーツでも、と、、、」


しどろもどろで言う神無に二人は即座に「無いだろ」と突っ込む。

彼女も流石に難しいと思ったのか「買い出し行きましょうか、、、」と遠い目で答えるのだった。
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