Persona〜The first strategy〜
□episode・02
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「ボス、件の処理が終わりました。御二人共、外出なさって問題ないかと」
「そう、なら貴方の車で御二人を送って差し上げてくれる?私の車じゃ小さいし」
「かしこまりました。ルパン三世様、次元大介様、どうぞ」
「おぅ、またな、神無ちゃん」
「、、、まぁよろしくな」
二人が各々声を掛けると彼女は「はい!」と笑う。
その笑顔は何処か柔らかく、情報屋のボス、と言われてもやはりピンと来ない。
目の前を歩く男が小さく呟いた。
「ボスは少々変わった御方でございましょう。仕事では敏い御方ですが、それ以外ではあまり、、、元がお優しい方ですので」
「部下のお前がそんなん言って良いのか?」
「私の場合はもう長く仕えておりますからね。勿論、あの方がお認めになった方にのみですが」
言いながらダレルが車庫に案内する。
少し大きな車には既に先程入手したお宝が積み込んであった。
量から見てフラワークラウン以外は手を付けて居ないと解る。
「、、、情報屋って儲かるのねー」
ルパンがわざと甘ったるい声で言うとダレルは表情を崩さずに応える。
「えぇ、それなりに」
次元が鼻で笑いながら「それなり、ねぇ」と呟くが、ダレルは実に丁寧な物腰で応えた。
「勿論、他の情報屋よりは稼いでいるつもりですが」
「ふーん?じゃあお前さんはボスが引退すんのは反対な訳か」
「いえ、ボスが引退を望むのならそれが一番です。私も御一緒致しますし、、、ボスが後継に私を指名しない限りは、ですが」
にっこりと笑いながらそう言うダレルだったが、何処か苦笑の混じった様子にルパンが私考を崩す。
バシっとダレルの肩を叩いて「そーかそーか」と笑った。
「良い部下が居るってのは安心だわ」
「だな」
「ボスを御心配して下さっているのですね。ありがとうございます」
丁寧にそう返すダレルは先程の苦笑を見事に消し去って微笑むのだった。
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