Persona〜The first strategy〜
□episode・02
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ーーー彼女との出会いは数年前に遡る。
当時、ルパン達は堅牢なセキュリティシステムを誇る美術品コレクターの屋敷を狙っていた。
スーパーコンピューターを使ったシステムは確かに万全とも言える程。
大元のコンピューターを物理的に狙おうとしても周囲のセキュリティシステムと連動していて難しい。
だが勿論、勝算はあった。
「で、どう言う作戦なんだ?」
ある程度の説明をすると次元が「そんな所を狙うのかよ」と言いたげに問う。
ルパンは「じゃっじゃーん!!」と新聞を取り出した。
其処には狙っている美術品コレクターの屋敷がデカデカと載っている。
見出しには『怪盗、ペルソナが狙う秘宝!』と記されていた。
「ペルソナ?ルパンじゃなく、か?」
「それがよー、どうもこの屋敷の持ち主、、、ヴァーリっつーんだけどな?此奴がお宝欲しさにとある組織のボスに喧嘩売ったんだと。んで、そのボスがとっときの奴を送って取り戻しに行くんだと」
「とっとき、、、ってのが、このペルソナっつー怪盗って訳だな?」
次元が新聞を見ながら言う。
新聞には綺麗な文字で書かれた予告文と、仮面の絵が写っていた。
「十中八九、だろうな。んで、面白いモンが届いてよ」
言いながらルパンが懐を探る。
そして取り出したのは新聞に写っている物と良く似たメッセージカードだった。
『明日の夜、ヴァーリの屋敷でお待ちしています。フラワークラウンを添えて。ペルソナ』
「、、、おいおい、なんだ?知り合いか?」
「おう、一応な。爺さんの知り合いで、ウチと同じように代々怪盗してる家でな。ペルソナっつーのは代々受け継がれてる名前なんだわ」
「罠じゃねぇのか?」
「それはねぇな。流石に初代にゃ会った事はねぇが、向こうさんは義賊っつっても良い位の仕事をしてる。代々そう言う怪盗だ。確かマフィアの血縁者と結婚したとかで、顔見知りなんだろ」
ルパンの口調にはある種の信頼が見えていた。
しかし、それだけで疑問が消えてくれる訳ではない。
「じゃあなんでお前の所に手紙が来るんだよ?」
「さっきも言ったろ?義賊だって。必要以上には盗まねぇのがペルソナのルールだ。ただ、今回は報復の意味も含んじまうだろ?」
本来ならば自由気ままな怪盗が依頼を受ける事など無い。
しかし、マフィアとの縁故関係がある上での依頼であれば受けない訳にも行かないのだろう。
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