蒼穹を仰ぎて
□散歩日和
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【散歩日和】
パチっと目が覚める。
見上げた先にあったのは、木目の天井。
(、、、あ、れ、、、?)
此処は?と考えて頭が割れるような痛みを覚えた。
既視感、と言うか違和感を覚えて起き上がってみると其処は昨夜見た景色で。
(、、、そっか、私、万事屋さんにお世話になってるんだっけ)
此処は万事屋。
元々銀時の寝室らしいのだが、他に部屋らしい部屋が無い、との事で怪我人だから、と押し切られる形でこの部屋で寝る事になった。
銀時は「早々と怪我治さねぇとおっさん共が心配するしな」とソファーで寝てしまったので、申し訳なくも助かった。
起き上がってみれば先程感じた既視感も、違和感も、残っては居なかった。
「おはようございます」
昨日揃えて貰った服に着替えて部屋を出ると、銀時がソファーに沈んだまま「オハヨー」と棒読みで答える。
神楽は起きて来て居ないようで、静かだ。
(、、、朝ごはん、、、)
お腹が空いた。
しかし、どうすれば良いのか解らない。
こう言う時、どうする物なのだろう、と考えて何となく自分の思考に違和感を覚えた。
けれど、空腹に勝てずに思考は霧散した。