Persona〜The first strategy〜

□episode・20
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―――翌朝。

五エ門がルパン達の拠点で目を覚ますと携帯の着信履歴が恐ろしい事になっていた。

ずらりと並んだ不二子の名前に頭を抱える。


(、、、しまった。完全に忘れていた、、、)


不二子と共に盗みに入ったのだが、アクシデントに次ぐアクシデントで見事に忘却していた。

さぞや怒りを買っているだろう、、、と思ったのだが、履歴を見てみると昨夜の深夜に入ったメールの後から連絡は一切無かった。

何だ、と恐る恐るメールを開いて見る。


【とっても機嫌が良いから、今回だけは許してあげる。勿論、次回からは許さないけどね。=不二子=】


お宝を逃した(と言うか掠め取られた)と言うのに機嫌が良い?

一体どう言う事だ、と首を傾げる五エ門に新聞を読んでいたルパンが気付いて声を掛ける。


「何だ、五エ門。変な顔してよ」

「、、、不二子と仕事をしていたのだが」


簡単に事情を説明していると途中から次元も起きて来て話を聞く。

話し終えて最初に口を開いたのはルパンだった。


「解んねぇな、、、けど何か別の仕事でも頼むつもりなんじゃねぇの?ちょっと聞いてみっか、、、」


前回断っちまったしな、とルパンが不二子の携帯に連絡する。

すると割りと早く出たらしく、ルパンが「もしもし?」とにやける。

しかし、二言三言交わして直ぐにルパンは携帯を下ろす。
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