Persona〜The first strategy〜
□episode・13
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「、、、コレクションルームに人は?」
「セキュリティーに問題はありませんので」
「しかし、確認と言っても防犯カメラの映像だけなのでは、、、」
「大方、照明を落として入り込む作戦でしょう。うちのセキュリティーは世界でも有数の物です。どんな怪盗だろうが、世界一のハッカー集団でも抱き込まない限り侵入は無理でしょう」
警備員のその一言でふと思い出す。
そう、先日の一件で出た名前。
『ペルソナ』と『ヴァレンティーノ』だ。
其処で予感が確信に変わる。
既に入り込んで居るのならばやる事は一つ。
(今日こそは捕まえさせて貰うぞ、ルパン!!)
外に出て予め確認しておいた車に乗り込む。
地図を頭の中に描きながら裏口を伺っていると、見覚えのある運転手の乗った車が出て来た。
ルパン、と認識するのと同時にアクセルを踏み込む。
追い掛けるが、そう簡単には追い付けない。
車体ごとぶつける位の勢いでなければ止められないだろう。
向こうは比較的小型の車なのでそれなりの勢いで行けば止められる筈。
次の交差点で仕掛けるか、と無意識に前のめりになった時だった。
助手席が開いて、紅いドレスを着た女が上半身ごと振り返る。
不二子か、と思ったのだが紅い髪が靡いて別人だと悟る。
誰だ、と顔を見たが女は銀色の仮面で顔を隠していた。
(ペルソナか?)
確か予告状にも仮面の形のモチーフがあった。
そう考えた一瞬に事態が動く。
銃声がしたのと同時にバックミラー、そして左側のサイドミラーが吹き飛ぶ。
タイヤも撃ち抜かれたらしく、一気に車はコントロールが利かなくなる。
このままでは周囲の車を巻き込んでしまう、と判断して残された右側のサイドミラーから後続車を確認してブレーキを踏んだ。
直ぐにルパン達の乗った車は小さくなって行き、追う術を失った銭形は車を路肩に止めてパーティー会場のある屋敷に連絡をするのだった。
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