Persona〜The first strategy〜
□episode・02
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「あ、いやな?折角だし、神無ちゃんが入ったお祝いをしようや」
「えっと、、、私が次の獲物を選んで良いと言う事ですか?」
「そうそう。何かある?」
「、、、んー、、、あ!ルパン達は“石川五ェ門”って方と一緒に活動してますよね?」
言いながら神無が小さなパソコンを取り出した。
良く知った名前が出て来た事から二人が彼女の言葉を待っていると、彼女はにこにこと何かの資料を画面に写して差し出す。
「これは、、、刀か?」
「えぇ。日本刀です。コレクターや居合いの達人達の間で有名な品なのだそうです」
「へぇ、如何にも五ェ門が好きそうな、、、って、神無ちゃん?これが欲しいのか?」
「へ?いえ、欲しいと言うか、、、見てみたいです。先日、情報屋の方で石川五ェ門と名乗る日本人男性がこの情報を買っていったので、きっと探して居るんだと思うんです」
「そうなのか、、、って、いやいや!だから、神無ちゃんが欲しい物を、って話だぜ?」
五ェ門の欲しい物を盗みに入ってどうする、と言うと、彼女は漸く会話が噛み合ったようで少しだけ苦笑した。
「実は、特に欲しい物は無いんです。それで、誰かに贈れる物を、と考えたんですが、、、此処なら他にも珍しい美術品がありますから報酬には事欠きませんし」
「そう言うモンか?あー、ここんところ不二子と仕事する事が多かったからなぁ、不二子基準になってんぜ、、、」
ルパンがそう言うと次元が「よせ、縁起悪い」と軽く吐き捨てた。
それを見て神無はにこにことしているので、話が解らなかったのかもしれない。
「、、、んじゃ、まぁ最初の仕事は神無ちゃんに任せるぜ?」
「はい!じゃあ早速仕事の資料を集めますね!、、、あ、そうだ、お二人は今どこに拠点を?この近くなら良いんですが、、、」
「あぁ、それなら問題ないぜ。駅前のホテルに泊まってる」
「そうでしたか。では資料が集まったら連絡しますね」
「了解!んじゃま、楽しみしてるぜ」
よろしくお願いします、と軽く会釈する彼女に和む。
嗚呼こう言うタイプってあんまこの業界には居ないよなぁ、と二人が若干遠い目になっていると先程の部下、ダレルが部屋に入って来た。
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