03/23の日記

11:35
記憶力(と応用力)について。
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前々回から「記憶力の強さ」と銘打って、この画像を貼ってきたのだけど


ここは解説がいる部分かとも思っていたので、
私が言ってる「記憶力の強さ」と、この画像を貼った関係性を語ります



本来、 これみたいな高校数学って、記憶力いかんで解けるものではないんだよね。

これは教えている人や勉強してきた人なら分かっているはず。


じゃあ、では何でわざわざ「記憶力」と称して、高校数学の画像を貼ったのか。



これ、私への敵対者が数年前から私に反発してよく言っていた「解釈は様々でしょ」って文言に対する、最終的にはある種の反論内容になっちゃうんだけどもね



いや、早合点しないで、反論がある場合は、一応最後まで読んでから、理解した状態から反論してほしい(私が望むのは大抵それで、反論があるなら、まず人の言い分を全部理解してからにして欲しい)




話を戻すと、、私は高校数学を中心にここ数年間は教えてきた位だから、いわゆる高校数学は得意な方だ。


で、私は女性だからか女生徒を担当に持たせていただく事が多かった。


あまり生徒の事は書くべきではないから書かないけど、
私が8年から9年、、高校数学を教えた経験から言えるのは、


高校数学の範囲や既習内容の量の多さにもよると思うんだけど、、、


あと私が教えた生徒は…一応進学校に入るような、いわゆる中堅の高校の女生徒が多かった。


進学校の特徴なんだろうけど、
夏休みや冬休み、春休みなどの長期休みには、
必ずこういう応用問題系の学校課題が出される。 (今から5、6年前の学校課題だから、時効かとは思うのだけど…)


学校側は、恐らく高3を見越しているというか、いや模試で点をとらせる事を見越して、
定期考査とは別の… こういう応用問題系を 長期休み課題にするんだと思う。


高校の休み明けの実力テストは大体、長期休みの課題から出される。
課題の内容をしっかり理解している事が点数になるから。いつも。



で、私の教え方にもよったんだろけど、私が担当させて頂いた生徒さんは、
まず基本的に 「学校課題でやって分からなかった問題をよく持ってきてくれた」



彼女らの課題を拝見させて貰い……私なら授業時間の2時間があれば大体彼女らが「分からない」と印を付けてくれた部分は解けるんだけど、
彼女らに理解させて、自力で解けるまでにさせるのが最終目的だから…



その際によく思ったのが、要は応用問題だから、
色んな課の知識や公式が混ざって出ているんだよね。

前述したように模試を意識しているから、
つまり最終的にセンター…いや共通一次などの大学入試を、学校側は意識しているから。


よく感じたのは、それに彼女らは気づけない。

例えば数IIの三角関数がメインになっているような問題なんだけど、
解いていくと、別の課の「図形と方程式」に出てくる、点と直線の距離の公式だったり、
数IIの前半に出てくる、解と係数の関係の公式を使わなきゃいけなかったりする。


私が持っていた生徒は、これに気がつけない子が大半…いや気づける子はむしろ居なかった

(悪いが学校課題ぐらい、詳解なんか無くても私はある程度は解けるから。
そこまで勉強面ではセンスない訳じゃなかったからさー)



小学生の頃から大学入試まで親に『あんたはホントに応用問題が得意だね。普通の子は応用問題はここまで解けないよ』と言われ続けてきたが…(またマウント取ろうとしてるとか捻くれた解釈言ってくる人も居るんだろうけど私としては事実を言ってるだけに過ぎない)
なんで応用問題が人より得意なのか、自分では分からなかった。


だが教える立場を経験させて貰い、感じたのは、
確かに『読みとる力』や「理解する力」は人よりも私は強い方だったんだけど…
それだけじゃなく、一度習った物…要は聞いたり、読んだり、見たりした文献上の記憶力が、脳に引っかかる力が通常の人よりもかなり高いんじゃないかということ。


これは映画の筋とかもそうなんだけど、10年前に家族と見た映画の話の筋を、

私は記憶に割と正確に残ってるんだけど、家族は映画を見たことすら忘れてる事が多い。

いやその割には私は日常生活では忘れん坊で、ネギを買うのを忘れたり、洗剤買い忘れたり、
または携帯や財布を持ち歩くのを忘れたり…日常生活では人よりずっと忘れん坊なんだけど。



でも習ったものや読んだり…見たり聞いたものは記憶に引っかかるから、応用問題の時に、何を使えば解けるのかに気づきやすいから。




まぁ応用問題はそれ以前に、読む力、理解する力は大事。 

数学なんて、 高校数学まで くると、

この辺は 読み物だから。


数学だけじゃない、 社会科、
理科系、
全て、読解力に帰結するのが高校内容だ。


読む力は、何も国語科や英語だけの問題だけじゃなくてね。指導者は本来は全員が気づいてなきゃいけない事だよね


私はたまたま読み取る力は、かなり正確に出来るほうで長けてる方だったから
色んな意味で応用問題が得意な才能を、私は合わせ持っていたようだ。
 
まぁでも、私の得意分野と言えば、その辺だけだけどな




界隈ネタに戻るとさ、
やっぱりこの『何となく記憶に残っている』とか、
『それも正しく正確に残っている』とかは、
解釈面で影響すると私は思うんだ。


もちろん『考える力』も重要だけどさ。
そういうのの高い低いはやはりあると思う。
そういった意味で『解釈は様々』なんてのは言えないと思う。


正しく記憶に残ってる人の解釈と、いい加減な記憶の人の解釈はやはり違う。

それを『どっちも正しい』とは私は言えない。  


いや『感受性』や「好み」の違いは様々だと思うよ。
好みなんて、人の考え方や人格に影響するから。


でも『理解する』に関しては、『自分の好きなように理解すれば良いでしょ』は違う気がします


↑上の事に例を出せば、例えば…
@「私は好きな異性に素直に告白できる女子に共感します」とか、
A「いや、私は恋に不慣れで素直に自分の思いを言えない女子が可愛いと思う」
とかの違いは、
『好みの違い』で、その人の…考え方や生き方が反映してるんだから、他人が口出す事じゃないと思っている。


でも結局そうじゃなくて、『理解する』に関しては、「そこの判断をした前提の記憶がまずは正確かどうか?」が活きる。


Bつまり「好きな異性にベタベタばかりする女子はあんまり…苦手。共感できない」
と1人が感じていて、
C「いや違う。ベタベタなんかしてなかった。ただストレートに素直に告白していただけ。だから共感できるの!」と別の人が言ったとしたら、

もはや「前提となる記憶」の部分から違ってしまっているから。
これを「自分の好きなように記憶を持って、それで自分の好きなように解釈して良いでしょ!解釈は様々でしょ」
は私は納得できないし、スルーできない。


あとは…バカにするわけじゃなく、若くても私ほど文献上の記憶力ない生徒さんを、私はザラに見てきているわけだから。


いや、生徒の子達は単に応用が苦手なだけ。

学校課題はちゃんとやって、 分からない問題はちゃんと付箋を貼って、私に持ってきてくれる。

出席日数も真面目だし、彼女らのこの真面目さは社会に出てから通用するから。


彼女らが評定5になって、その成績を卒業まで取り続けたのは、彼女らの元々の学校への態度が前提だった。


そこに、私の応用問題の得意さがプラスされただけ。

あと私自身が勉強する時にやっていた演習中心の方法が功を奏してくれたような……
要は彼女らが忘れていた、違う課の公式を、 私が別の演習問題で基本から彼女達に解きなおさせたから。
その、他の課で習ったけど忘れていた公式を理解する段階と、私が彼女らが持ってきてくれた不明分野を解ききる時間が大体一緒だったから。
そこから解説を始めるとスムーズだったから。



結局彼女らの分からない部分を一個ずつ潰す事が出来た。

これを積み重ねていっただけなんだよね。


単純で地道なようだけど、結局はそれしかなかったと思う。


大前提として、彼女らの学校への出席状況や、課題提出の真面目さは、
元々彼女達自身が…いや彼女らの親御さんが躾けてくださっていた事だから。
ただ最初は…真面目なだけで応用が苦手で点数が取れなくて入塾した。元々は赤点の状態で入塾した子達でもあったから。


ただこのやり方は定期考査向け。いわゆる推薦狙い向け。



模試や実力テストや、はたまた大学入試の「応用問題」に勘が働くようになるには、
生まれもった普通より卓越した記憶力と、普通より卓越した読解力からくる「閃き」が必要。

これは芯から鍛えなきゃいけない部分だから。ちなみに私はそっちの実力テストや応用系の方が得意な稀な方の人種ではあるようです

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