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□Honey Kiss
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翌日。
三成は執務の為、私は再び幸村との時間を過ごす。
「昨日は大変でしたな、マナ殿。」
「いえ、助けて下さってありがとうございました、幸村様。」
幸村が止めてくれなければ、あのまま土下座していたに違いない。
結果、私の誇りも守られたのだ。
しかし昨日、その誇りを捨ててでも守りたかった絆の証が一つ増えた。
今度の絆はあの先輩女中にも決して奪えない。
今は見えないが、あの感触は今でも唇に残っている。
そして、三成の少し甘い声も……
「時に幸村様。」
「はい?」
「男性が女に……その……口付けをするのは、どんな意味があるのでしょう?」
幸村は口に含んでいた茶を盛大にふき出した。