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□Honey Kiss
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「うんうん、可愛いよ!!こっちも着てみて。」
普段、忍装束しか着用していない私。
こういう着物には縁がない。
着ている物で自分の姿がこんなにも変わるものなのかと感動を覚えた。
気付いた時には、ねねの着せ替え人形状態。
けれど何だか楽しかった。
「その着物、一番似合ってるね!こっちにおいでマナ。髪も結って、少し化粧なんかもしてみようよ!」
「えっ?ですが仕事がありますし……」
「左近がいるし、こんな真昼に襲撃もないだろうさ。少しくらい大丈夫だよ。」
さぁさぁ、と促され鏡の前に座って全てをねねに任せた。
「やっぱり女の子はいいね。こういうの楽しいけど、三成も清正も正則も男だから出来ないもん。」
「そうですね、でも石田様はお似合いになりそうな気がします。お綺麗ですから。」
「そんな事言ってー。三成が聞いてたら怒っちゃうよ。」
鏡越しに目が合って、二人で笑った。