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□Honey Kiss
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「マナにございます。」
障子越しに「入れ。」と促され中に入ると……
「マナーー!!先の戦振りだねーー!!」
「おねね様!!!」
そこには戦場を共にした秀吉の妻、ねねが居たのだ。
「お頭、悪いねー。またマナを借りていくよ。」
「おねね様の頼みとあらば仕方ありますまい。マナよ、急で申し訳ないのだが……」
「いいよ、いいよ。道中であたしが説明するからさ。さっ、マナは大坂城までの旅支度をしといで!すぐ出発するよっ!」
ぐいぐいとねねに背を押され、まだ訳の分からないまま
忍頭の室を後にした。