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□Honey Kiss
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翌日、午後。
私は三成に厩舎へ来る様言われる。
中へ入ると既に三成と幸村が居た。
「これから幸村と城下を散策に行くのだが、お前も付き合え。」
「三成殿……言い方がございましょう。念の為、護衛をお願い出来ますかマナ殿?」
「はい。勿論でございます。すぐに支度をしてまいりますね。」
三成に頼られて嬉しく、少し浮かれていた。
厩舎を出てすぐ、私は誰かに声を掛けられる。
「陽月さん。」
「……先輩。何でしょうか?」
それは普段嫌がらせをしてくる女中の一人。
正直、構っている時間は無いのだが……
「今まで、その……ごめんなさい。私、貴女が羨ましくてつい……仲直り出来ないかしら?」
そう言うと握手を求める様に手を差し出した。
謝罪している相手を無下にする事は出来ず、握手に応じようとしたその時……