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□Honey Kiss
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「……三成様?」

「俺は敵を作りやすいらしい……」



語り出した三成の言葉を静かに聞く。



「お前は何故、俺の傍に居てくれる?秀吉様の命だからか?」



確かに任務の為ではある、しかし今は……



「……絆にございます。」

「絆?」



三成の薄茶の髪がさらりと動く。



「秀吉様の命と言え、三成様も本気で私を拒絶する事は出来たはず。三成様は私にお傍に居て良いとこれを下さいました。」



私は簪を髪から抜いて三成に見せた。



「……簪。」

「はい。三成様が私を認めて下さった証……絆です。私は私の気持ちで三成様をお護りしたいと思い、お傍に居ります。」



「……そうか。」



ずるりと三成の身体が動き、頭を私の膝にのせた。



「マナの隣は……不思議と心地良い……」



そう言うと、三成は静かな寝息を立て始める。

無防備な姿を目に、私を心から信頼してくれているのだと確信したのだった。




 
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