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□Honey Kiss
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「これは!!……えっ!?」



中身は簪。

一見、簡素に見えるがとても高雅だ。

先に付いている珠は私の好きな桃色で

角度によって別の色に変化した。



「お前にはその位が似合うだろう。」

「石田三成様……これを私に?」

「お前はいつまでその堅苦しい呼び方をするつもりだ?三成で良い。」



一度に色々な事が起こり過ぎて思考がついていかない。



「冷えてきたな。城に戻るぞ、マナ。」

「はい!三成様。」



初めて名を呼ばれ、本当の意味で任務に就く事を許された気がしたのだった。




 
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