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□Honey Kiss
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本日から三成の護衛の任に就いた。
……とは言え、現在は自室での執務が殆どらしく
身の回りの雑務が任務の中心となっている。
正直、時間を持て余していた。
そんな時、勢いよく襖が開いた。
「マナーー居るーー?」
「はい、おねね様ここに。」
「……おねね様、襖を勢いよく開けないで下さい。……それから室に入る前には一声下さ……」
「悪いね三成!ちょっとマナ借りてくよ!」
「……勝手にして下さい。」
眉間に皺が寄ったかと思えば、今度は深い溜息。
三成はねねには本当に敵わないらしい。
「さっ、マナ。主の許可も出たし、あたしの部屋に行こう。」
「はい、おねね様。石田三成様、しばし失礼致します。」
文机に向かいながらの「ああ。」と短い返事が来たのを確認して、ねねの後について行った。