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□熱。
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某日、早朝。

日々鍛錬を怠らないマナが、今日は来ていない。



「何かあったのだろうか?」



心配になった幸村は様子を見に行く事にした。



「マナ殿、おられますか?」



襖越しに声を掛けると、返事の代わりに咳が聞こえてきた。



「マナ殿!?具合が悪いのですか!?」



「失礼。」と幸村は襖を開けた。



「……けほっ……幸村さま?」



中に入ると夜具に横になったままのマナが虚ろな視線で幸村を見る。



「すみませ……鍛錬に行けず……」

「マナ殿、大丈夫ですか!?」



そっと額に触れてみる。

かなりの熱だ。



「今、医者を!!」



するとマナは首を横に振った。



「お医者……嫌です。」

「それでは薬だけでも!!」

「薬は……」



マナの答えを聞く前に幸村は室を飛び出した。




 
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