Lupin the third(short)
□white snow
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ルパンは優しすぎる。
その優しさにわたしは、
どうしたらいいのか
わからなくなってしまう...。
「おっまたせ〜♪」
「もう、ルパンたら遅刻だよ...って、なに??」
「ごめんごめーんマリアちゃ〜ん」
冬の街での待ち合わせに
遅れたルパン。
そんなルパンがおもむろに
取り出して
わたしの手に乗せたのは
小さな小箱だった。
まさか、びっくり箱?
ルパンに
「開けてみてごらん」といわれ、
そっと開けてみると。
そこに光っていたのは
銀の指輪だった。
「これ、どうしたの??」
「んー、買っちゃった♪マリアちゃんに
似合いそうだったからね」
といいながら
わたしの右手の薬指に
はめてくれる。
外の気温で
冷たくなっていて、
ひやっとしたそれは、
女性向けな華奢なデザインで、
サイズもわたしの指に
ぴったりだった。
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