彼女の映すセカイ【DB超】
□序章〜三つの色〜
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“灰色のセカイ”
そう聞いて、彼女の思い浮かぶセカイとは、一体どんなものだろうか。
人のいなくなったセカイ?
自分ヒトリになったセカイ?
大切な人がいなくなったセカイ?
彼女しか知らないセカイ。
それは彼女しか知らない、見れないセカイの色だ。
そして、その答えには“正解”も“不正解”もない。
しかし...
彼女は出会った。
二つの色に__
一つは、明るく温かい...
どこまでも澄み切った空の色...青。
もう一つは、暗く冷たい...
何者にも染まることのない闇の色...黒。
彼女と彼らを色で表すとすれば...
彼女は“灰”の色。
希望と呼ばれた彼は、蒼い色。
そして、一つの正義を押し通す彼は、黒い色。
彼女はいずれどちらかの道を選ばなければならない。
しかし、それはいずれ来るだろう。
彼女はどちらを選び
何処へ向かうのか...
はたまたは、堕ちるのか
進むのか...
最初の序章【ストーリー】はもうすでに始まっている。
彼女は、どんな世界を望み
どんな結末【コタエ】を出すのか。
WHICH?(どちら?)
ANSWER?(答えは?)
ENDING?(終わりは?)
たったひとつの答えで全てが狂うこともある。
全てが違う脚本になることもある。
彼女はどちらを選び
何色に染まり...
そして、一体、何を望み、
何を掴むのだろうか。