四天宝寺

□日常 財前光
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あーあ。お腹すいたよ…
そんなことをぼーっと考えながら窓の外を眺めると肩をすくめて体育の授業を受けているのを見て、もう冬なんだなぁと実感した。

そうこう考えている内に終わりのチャイムがなった

ご飯だぁと脳内がお祭り騒ぎになった


さて、光のこと迎えに行ってやるかと席をたとうとしたら

『ゆい彼氏さんきてるよ〜!』

え?まじ?光が私より先に来るなんていままでありえへんかったことに驚いて少し間が空いてから返事をした。

『そうも驚いて俺が早いのそんな珍しいんか?』

『いや初めてやと思うで?』

『まぁそんなんわどうでもいいんですわ。ただ保健室におったからはよ来ただけっすわ。』

保健室?ん?

『どないしたん?熱か?腹痛?』

『残念どっちもハズレや頭痛。』

心配そうにこっちを先輩が、見とるわ…えらい可愛い…

『大丈夫なん??ご飯食べれる?』

『食べるために迎えに来たんやないですか。はよ屋上いきましょ』

『外寒いのに行くん?』

『俺があっためたるからええ?』

こんくと頷いたで…そしてうつむいとって顔赤いわほんまなんやキスしたなる…

『ええからはよいこっ!』

俺が病人なのをこの先輩忘れとるわ…確実に

『はぁはぁ。光!ごめん!忘れとったわ頭のこと…』

『平気っすわそれより寒いんやろ?』

俺はゆい先輩の腕を引き抱きしめた


『これで寒ないやろ?』

『んー、光あったかいわ…』

『先輩の抱き心地最高っすわ…なぁ。こっち向いて?』

なに?と言いながら振り向いた瞬間に唇を奪った。
すると、みるみると顔は赤く染まり目をそらした。
ほんまかわええこの先輩

『なぁ光!』

『なんですか?そんな大声出して』

そう返したら頬にだが自分からキスをしてきた。

『仕返し。』

『先輩それ。御褒美っす』

『なんやねん…てかほんま体調悪いんか?』

『なわけないやん。サボリっすわ。さっさと飯食いましょ』

『結構真面目に心配したのに無駄やったわ…』

『おおきに。先輩可愛かったで』

うっさいわとまた反対を向いてしまった。
ほんま俺は幸せ者やな

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