導火線

□看病〜ジンチム〜
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「口に合ったら良いんだけど…」

「ジミナが作ってくれたの?」

自信なさげに頷いた

「少し冷めちゃったね
はい」

器を渡したら
あーって
口を開けて待っていた

「食べさせてくれるんでしょ?」

恥ずかしそうに
一口お粥を入れた

「どぉ?」

ドキドキしながら声をかけた

「美味しいよ」

ホッとしながら食事を
口に運んだ

量は少ししか持ってきてなかったから
完食してくれた

「ご馳走さま
本当に美味しかったよ
もう無いの?」

「えっまだ
あるけど、いっぺんに食べたら
しんどいかなって思ったから」

「そっか
明日の朝に残り食べるな
楽しみだな」

凄く嬉しい
ジミンはハニカミながら
頬を赤らめた

「ほ、他に、
何か要るものある?」

恥ずかしくて
この場から去りたかった

「そうだな
冷たい飲み物が欲しいかな」

「持ってくるね」

食器を持って部屋を出る
台所で食器を洗って
タンブラーに冷えた飲み物を入れて
部屋に戻った

「ヒョン…飲み物を……」

横になって寝ていた
食事……しんどいのに
僕が作ったから
無理して食べてくれたんだ

ベッドの横に座って
汗で濡れてる前髪を触った

「早く良くなって
沢山笑ってね」

ジンが寝てる姿を
ジミンは黙って見ていた

何時間たったか
ドアが開いた

「ジミナ?居たのか?
ヒョンの様子どうだ?」

ホソクが顔を覗かしていた

自分が様子を見ていた状態を話した

「そっか…ジミナも
もう部屋に戻れよ」

「うん……」

「ずっと居てたんだろ?
ジミナも寝なきゃ」

うん…と返事しても
動こうとしない

本当に……

「風邪ひくなよ
ジミナも何か掛けておかないと
大分、冷えてきてるからな」

そう言って部屋から出ていった。

ジミンは部屋に帰らなきゃと
思いつつも
離れる事が出来なかった



「……うっ…ん……
体…痛っ………ん?」

ジンは、目を覚ました
熱が高かったから
体の痛みがまだ残ってるけど
熱も下がり
大分スッキリしていた

布団の上に重さを感じ
見たら
ジミンがベッドの横に座って
寝ている
何も掛けて無いから
体が冷たくなって冷えきっている

ジンはそっとベッドから出て
部屋着を汗かいてたから着替えて
ジミンが用意してくれてた
水で
鎮痛剤を飲み
ジミンをベッドに上げた

昔は、抱き上げるのも
四苦八苦したけどなって
ちょっとニヤけてしまう

「ジミナ
こんなに冷たくなって」

一緒の布団に入って
体を擦って暖かくする

「う……ん…
あっ」

ジンの顔を寝惚けながら見た

「バカ
こんな冷たくなって
ジミナが
風邪ひいたらどうするんだ」

「……」

ばつ悪そうな顔をしているジミンに

「全く…クスッ
ありがとう
ジミナの食事のお陰で
早く熱も下がったよ」

髪の毛にキスをしたジンを
上目遣いで見た

「ごめんなさい
でも、側に居たかった」

「可愛いジミナ
もう少し寝よう
起きたら
残ってる食事
全部食べて
元気になるからな」

ジンの体に擦り付き
嬉しそうに頷くジミン
ジンも抱き締めて
二人で暖かくなりながら
時間が許す限り
眠った
                 おまけ
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