導火線

□初めてのちゅう〜ジンジミン〜
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ジンは
椅子に座って
果物を食べ始めていた

「ジミナ
食べないの?」

何事も無かったように
果物を頬張っている
ジミンは
涙を拭きながら

「ちょっと
ビックリしちゃって
ジンヒョン
どうしたの?急に」

沢山、頬張っているので
話しが出来ないジンは
飲み込むのが必死だ

「んっ 俺、
ジミナとキスしたかったからね
してみたんだよ」

「いやっ
してみたかったからって
ビックリしたよー
冗談は止めてよ」

笑って
このドキドキ感を
誤魔化しているジミンに

「冗談じゃないよ
俺は、ジミナが好きだよ
ジミナは?俺の事好き?」

真剣な顔がやっぱり男前だと
みとれそうになりながら
ジミンは、答えに戸惑っていた

「ぼ、僕達は
男同士だし…
メンバーだし、家族だし…」

「そうだよ
男同士だし、メンバーだし家族だよ
そして、俺の大事な人だよ
ジミナは…」

「ヒョン…」

真っ赤になって
動揺を隠せないでいる

「俺と付き合って」

俯き、顔が見れないでいる

「僕、僕は……」

「じゃぁ、俺が目を瞑るよ
そして、俺の事を好きなら
キスをして、
俺の事が
嫌いなら
部屋から出て行って
明日から
今まで通りに
接するようにするから…ね、
じゃぁ目を瞑るよ」

目を瞑っているヒョンが居る
綺麗な顔をしている
付き合うって、どういう事?
世間体を考える?
考えるよな
今の、自分の気持ちを
隠して良いのかな?
ジンヒョンに対する僕の気持ち…

いつも優しくて
和ましてくれる
抱き締められたら温かくて
気持ちが落ち込んだ時は
側に居てくれる

これは、
家族に対する愛情
メンバーに対する愛情
同じ未来に向かう
男同士の友情………

立ち上がり
そっと歩き出した

ちゅっ

触れるだけのキスを
ジンの頬にした

目を開けたジンに

「ヒョンはズルい
ヒョンを嫌いになんか
なれないもん」

「バレた?」

好きならキスを
嫌いなら出ていく

キスするしかないじゃん

嫌いじゃないもん

涙が出てきた

「ごめん、ごめんね」

ジンは、
ジミンの前に跪き、抱き締めて
髪の毛に
何回もキスをする

「ジミナは、
俺の事好き?」

椅子に座ったまま
俯き…頷く

「ありがとう
幸せにするね」

上目使いでジンを見て

「ヒョン…」

ジミンが震えながら
ジンの唇にキスをした
ジンは、
舌で唇をノックし
ジミンは、軽く唇を開けた
舌が侵入して、咥内を犯している

フルーツの甘い味のするキス…
ジンヒョンのような
甘い甘いキスだった
              あとがき
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