Delusion

□青龍3〜セジュン〜
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4人で食事をし
あっという間に
セフンが居ない時間が過ぎた

気が付けば
日がかけて少し肌寒くなってきていた

「ヒョン、そろそろ僕達、帰りますね」

「あっ
凄く暗くなっている!
チャニョラ達、もう帰って来るかな」

ベッキョンも一緒に立ち上がり
3人は帰って行った

一気に人が居なくなり
広くなった部屋
…寂しい

僕が育った場所は、神に近い
空の上
高貴な立場の親
屋敷には、執事や召し使いが居ていたが
小さなころから
誰にも構ってもらう事もなく、
親や他人の顔色を見て
生活をしていた

家柄からして
友人も居なく、育ってきた
セフンと出会い、僕の事を見てくれる
側に居て、温もりをくれる
他人と居る事が、
こんなに温かい何て知らなかった

僕を道具として扱う親や
性欲の対象として扱われそうになった時に
セフナに
助けてもらって家を出た

親が探してたのは知っていた
日にちが過ぎ
その噂も無くなった

セフナと過ごし、
寂しさを感じなかった僕が
今は、セフナに依存してる
側に居て欲しいし、寂しくて仕方がない

子供を授かった事で、
情緒不安定になってるのかな?

日が沈み暗くなった

「早く帰って来るって言ったのに…」

お腹を撫でて、空を見ていた


……………………………

「買い物してて遅くなった
急がなきゃ…」

セフンが慌てて帰ってる
村の中なら力を使えるのに
人間界では、変な動きが出来ない
しかも、仕事上、
ファンが居るから
ずっと付いて来られてるし…

電車に乗り、イライラしている
デパ地下で、食べるものを買って
仕事前に、お土産も用意していた

チャニョルとジョンインは
仕事が終わって別行動をしていた

電車が最寄りの駅に近付いた

早く帰りたい
ヒョンに会いたい
毎日ずっと一緒に居るのに……

無人駅に着き、電車を降りた

「セフナ…お帰り」

声がする方を振り返ったら
逢いたかったジュンミョンが居た

「ヒョン」

「何で…」

首を傾げながら
立ち止まったジュンミョンを見た

「危ないでしょ 
こんな暗い時間に居てたら」

「ごめん」

「冷えてるのに
こんな薄着で!何してるの!」

少し声を荒げたセフンに
ビックリして言葉が出ないでいた

「大事な時期なんですから
もう少し自覚して下さい!」

唇を噛んで黙っていたジュンミョン
セフンの言ってる事もわかるけど
そんな言い方無いのに……
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